よもやま話(106) 「寄り添う」について考えてみました。
最近、よく耳にする言葉のひとつに「寄り添う」というのがあります。
「被災者の皆さんに寄り添って・・・」
「患者さんの気持ちに寄り添う医療を・・・」
などです。
この「寄り添う」のイメージでは、
・そばにいて、話を聞いてあげる。
・少し離れたところから見守っていてあげる
・少しでも明るい気持ちになれるように、励ましてあげる。
等々でしょうか。
でも、「寄り添う」を行動に移すとなると難しいのです。
話を正確に理解することが、話を聞いてあげるということでもないのです。
見守っているだけでは、気付かれないかもしれません。
励ますことが本人の自信を失わせ、逆効果になることもあります。
寄り添ったつもりでも、相手が寄り添ってもらったと感じたのか分かりません。
どうすれば、「寄り添ってもらえた。」と感じてもらえるのでしょうか?
「寄り添う」って難しい。
それが出来れば、医療人として、人として、一歩前進なのでしょうね。