『開院10周年記念②』 ほこり
『開院10周年』を迎えるにあたって、私が10年間続けてこられたもののひとつにブログがあります。自分にとって印象深かったブログを紹介したいと思います。
嬉野温泉に行った時のことです。宿泊した宿は、モダンな造りで、館内は灯りを落とし、静かで落着いた雰囲気でした。スタッフの方も、静かで上品に振る舞っておられました。「また、来たいな。」って思いながら、チェックアウトをしていた時に、ふと足元に目がいきました。結構、ほこり(埃)が溜まっていました。いつの間にか、目でほこりを追いかけてしまっていました。
温泉宿なのですから、お風呂と食事が良ければ、それだけで、十分です。それは、良く分っています。それでも、雰囲気のある良い宿だっただけに、残念な気持ちでした。スタッフの方も一生懸命に掃除をなさっていると思います。そんな細かい所まで手が回らないのかもしれません。責める気持ちは毛頭ありません。
ひるがえって、私のクリニックはどうだろうか?毎日、スタッフが掃除機をかけて、拭き掃除もしてくれています。それでも、観葉植物の後ろ側とか、イスの背もたれとか、結構、ほこりが溜まっていました。そういう目で見ないと気が付かないものですね。ということで、休日は、クリニック中を拭き上げて、スッキリしました。
【あとがき】
旅館を経営するのはとても大変な仕事だと思います。設備投資、銀行とのお付き合い、従業員の募集・教育、食事の準備、宿泊予約の管理、ホームページ作成、等々。数えあげればきりがありません。掃除にしたって、お風呂掃除や客室の掃除、庭掃除など毎日毎日大変です。それなのに、私は、カウンターの足元のほこりに気を取られていたのですから。「サービスを提供する」ことの厳しさや「お客様に満足して頂く」ことの難しさを身をもって感じた出来事でした。その後のクリニック運営にとても良い経験になりました。