よもやま話 114話「耳障りなフレーズ」

よもやま話 114話「耳障りなフレーズ」

『今、〇〇〇が問われています』

ニュースキャスターが良く使うフレーズです。難しい問題、特に答が簡単には見つからないような時に、好んで使われる言い回しです。「問われています」と責めたてられている印象を受けますが、では、『問うている』のは誰なのでしょうか? メディアもしくは国民ということになります。国民の一人である私は、そんなことを問いただしていません。難しい問題は、専門家や経験者に任せるべきだと考えるからです。

『△△△かなぁ、って思います』
このフレーズは自分の意見をマイルドにする手法です。どうして、「△△△と思います」と言えないのか不思議です。学生時代、眼科の授業中のことでした。教授の質問に対して、ある学生が「~と思います。」と答えたら、「私はあなたの意見が聞きたいのではない。事実を聞いているのです。」とその学生をしかりました。「~です。」と答えるべきだったわけです。「思います」ですら注意を受けたのに、「かなぁ、って思います」と答えていたら、この教授は怒り心頭に達していたことでしょうね。

『如何なものでしょうか?』
一時期、頻繁に耳にしていたフレーズですが、最近はそれ程聞かなくなりました。ニュース解説者が好んで使う印象です。文字におこすと、いかがなものかと思っただけで、「良い」とも「悪い」とも言っていないという言い逃れが出来ますが、口調は明らかに批判しています。責任逃れのずるい言葉です。

『個人的には〇〇と思います。』
自分の考えは個人的です。個人的ではない自分の考えがありますか?と聞きたいです。

救急車で運ばれた
救急車で連れて行かれた」なんていう表現もありました。あなたが呼ばなければ、救急車は来ません!と言いたい。『救急車で運んでもらった』の方が、断然、感じ良いです。

こんなことばかり考えている私は、ドンドン偏屈者になっていくのでしょうね。気を付けなければいけません。でも、言いたいことを言って、スッキリしました。何か?