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ベーチェット病かも(20年の時を経て)
ベーチェット病は、口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状の4つ症状を主症状とする慢性再発性の全身性炎症性疾患です。中近東や地中海沿岸諸国に多いことからシルクロード病とも呼ばれています。現在、日本には2万人程度の患者さんがいます。発病年齢は30代がピークです。
【50代男性】20年程前、私が勤務医だった時に、当時30代だったこの患者さんに「原因不明の慢性腸炎」と診断しました。腸管型ベーチェット病の可能性があることは本人に伝えましたが、確定診断には至らず今日に至っています。症状は慢性の下痢(5~6行/日)と腹痛で、この20年間ほぼ変わっていません。3年に1回程度の大腸カメラでは、大腸全体に散在するアフタ性潰瘍が消えることはありません。教科書に出てくる「回盲部付近の抜き打ち状の深い潰瘍」は認めていません。
最近、30代になったお子さんがベーチェット病と診断されたとのこと。ベーチェット病は遺伝性の疾患ではありませんが、家族内発症も報告されています。
お子さんの話を聞いて、この患者さんは「ベーチェット病の不全型かもしれない」という思いが益々強くなりました。それにしても、診断にたどり着くのに20年かかりました。
