✕
インクレチンとCPR

インクレチンとCPR

食事をした時だけ小腸から「インクレチン」というホルモンがでます。その一つであるGLP-1は膵臓のβ細胞に作用して、インスリンを分泌させます。この働きを強めた薬がGLP-1受容体作動薬です。GLP-1受容体作動薬は、インスリン分泌能が残存していなければ効果が出ません。一方、プロインスリンが分解されてインスリンとCPR(Cペプチド)が1:1で産生されるので、CPRを測定すれば、インスリンの産生能が把握出来ます。これまで、私は、インスリン分泌能を調べる方法は、唯一、24時間蓄尿した尿中CPRを測定する方法しかないと思い込んでいました。ですから、入院患者さんであれば可能ですが、外来患者さんでは難しいと思っていたのです。

先日、患者さんから「自分のインスリン分泌能はどれくらいなのですか?」と質問され、外来でも検査が出来ないものか試しにAIに尋ねてみました。その結果、2つの答えが返ってきました。

①Cペプチドインデックス 空腹時の血中CPR/空腹時の血糖 X100  *血中CPR(ng/mL) 血糖値(mg/dL)

②尿中Cペプチドインデックス 尿中CPR(スポット尿)/尿中クレアチニン(スポット尿) X100  *尿中CPR(ng/mL) 尿中クレアチニン(mg/dL)

①もしくは②で、24時間の尿中CPRを代用できることが分かりました。早速、これからの実臨床に生かしていきたいと思います。