ABC検診(胃がん検診)

これまで、胃がんの検診は胃透視か胃カメラでしたが、
血液検査だけで胃がんにかかりやすい人を拾い上げようとする検診が「ABC検診」です。
ペプシノゲンは胃粘膜で作られますが、胃の萎縮(老化)が進むと、産生が低下します。
血液中のペプシノゲンⅠが基準値以下で、かつ、ペプシノゲンⅠ/Ⅱ比が基準以下の場合をペプシノゲン陽性と表現します。
つまり、胃粘膜の萎縮の強い人達です。

 

さらに、血液中のヘリコバクターピロリ抗体が陽性か陰性で組み合わせると、

 

A群:ペプシノゲン(-) ピロリ菌(-)
B群:ペプシノゲン(-) ピロリ菌(+)
C群:ペプシノゲン(+) ピロリ菌(-)(+)

 

3つのグループに分けます。
A群からはほとんど胃がんが見つからない。
B群はピロリ菌には感染したけれど、ほとんど胃炎が起こらなかった。
C群からは高頻度に胃がんが見つかる。

 

C群のペプシノゲン(+)でピロリ(-)という場合を説明しましょう。
ペプシノゲン(+)で胃の萎縮がどんどん進むと、胃粘膜が腸粘膜化します(腸上皮化生)。
腸上皮ではピロリ菌は生きていけないので、自然にピロリ菌感染が消えてしまいます。
その結果、ペプシノゲン(+)でピロリ菌(-)という組み合わせが出てくるのです。(面白いですね。)
現在のように、ある年齢になったら、全員が胃透視を受けるのではなく、C群の人達だけに積極的に胃カメラを受けてもらえば、効率的に胃がんが見つかるわけです。A群やB群の方は、3~4年毎に胃カメラを受ければ十分です。C群の方は、毎年胃カメラを受けた方が良いでしょう。
まず、自分がA,B,Cのどのグループなのかを知ることが必要です。

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