平成30年度診療報告

平成30年も多くの方に当クリニックを受診していただきました。
本当にありがとうございました。
当院の診療内容を知っていただくために、昨年1年間の患者数をご報告いたします。

内視鏡検査を受けた方(『胃ドック』を受けた方1名『胃腸ドック』を受けた方1名)

合計2193名

胃カメラ検査の内容

食道がんが見つかった方が2名 います。
1名は粘膜固有層(M2)までの早期癌でしたので、内視鏡治療で完治しています。
北九州市の胃がん検診を受けた方が71名います。
胃がんが見つかった方が10名います。
最初の生検はGroup2だったのに、再検査でGroup5(がん)にかわった人が1名います。
ピロリ菌の除菌成功後に胃がんが見つかった人が1名います。
アニサキスが見つかった方が2名います。

大腸カメラの内容

大腸がんが見つかった方が11名います。
最年少は25才の方です。
2名の方が当院で内視鏡治療(ポリペクトミー)しています。
1名の方は粘膜内がんであったため、内視鏡治療で完治しています。
1名の方は、最深部が粘膜下層でした。摘出標本でがんは完全に取り切れていましたが、血管にがん細胞が浸潤していたため、外科手術が追加されました。
重複がんの方が2名います。
1名は胃がんと大腸がん、もう1名は食道がんと大腸癌でした。
大腸ポリープ切除術(ポリペクトミー)を受けた方が269名います。
直腸粘膜脱症候群の方が1名います。

ヘリコバクターピロリ感染症

ヘリコバクターピロリ菌に感染している場合、
まず1次除菌をおこないます。
1次除菌で菌が消えなかった場合は2次除菌をおこないます。
2次除菌でも消えなかった場合、3次除菌を勧めています。

除菌に成功した方合計107名
図

炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎の方が67名います。1名の方は生物学的製剤(ヒュミラ)の投与を受けています。
クローン病の方が8名います。6名の方は生物学的製剤(レミケード)の投与を受けています。
腸型ベーチェット病の方が1名います。



細菌性腸炎

便の培養検査で細菌が検出された方が21名います。
病原性大腸菌(15名)、黄色ブドウ球菌(6名)、
サルモネラ菌(1名)でした。
病原性大腸菌のうち1名はベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌(O157)でした。

急性虫垂炎

急性虫垂炎の方が6名います。
5名は手術になりました。

ジスト(GIST:消化管間質腫瘍)

ジスト(GIST:消化管間質腫瘍)の方が3名います。
胃GISTの方が1名います。
小腸GISTの方が2名います。
内服治療(グリベック)を受けた方が1名います。

肝臓の病気

B型肝炎に対して抗肝炎ウイルス剤(エンテカビル)の
投与を受けた方が5名います。
原発性胆汁性肝硬変症の方が12名います。
自己免疫性肝炎の方が2名います。

胆道疾患

胆石が見つかった方が21名います。
5名が手術を受けられました。

すい臓の病気

急性すい炎の方が1名います。
慢性すい炎の方が3名います。
すい臓がんの方が1名います。
すいのう胞の方が3名います。

糖尿病

インスリン注射を受けた方が3名います。
インクレチン関連薬(DPP- 4阻害薬)の
治療を受けた方が66名います。

甲状腺の病気

甲状腺の病気の方が20名います。
甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病)の方が3名います。
甲状腺機能低下症(橋本病)の方が17名います。

禁煙外来を
受けた方

17名

インフルエンザに
かかった方

58名

スパイログフィー検査
(肺年齢測定)を受けた方

7名

24時間心電図を
受けた方

8名

睡眠時無呼吸症候群の
検査を受けた方

10名

2名が持続陽圧呼吸療法(CPAP)を導入されています。
すでに当院でCPAPを受けている方が7名います。


その他の疾患

悪性リンパ腫2名・腎臓がん1名・尿管結石2名・ネフローゼ症候群1名・腹部大動脈動脈瘤1名・卵巣腫瘍2名・原発性アルドステロン症1名・抗リン脂質抗体症候群1