APチェック (急性膵炎の迅速診断キット)

緑色がすい臓です。重さわずか120gです。
急性膵炎は、血中や尿中の膵酵素が異常に高値であることが診断の決め手になります当院では、アミラーゼ、リパーゼおよびトリプシンといった膵酵素の測定は血液検査会社に依頼していますので、すぐその場では結果が出ません。大抵は翌朝で、特別に急いでもらっても、3時間ぐらいかかります。急性膵炎の治療は早ければ早い方が良いので、いつも、何か良い方法はないものかと思案していました。
この度、わずかな尿で、その場で急性膵炎が診断出来るキット(商品名:APキット)が発売されました。尿中にトリプシノーゲンが検出されれば、急性膵炎です。血中のアミラーゼやリパーゼに異常値が出ることと検出能力に大きな差は認めず、信頼度の高い検査です。早速、当院も採用しました。もう、膵炎かどうかでやきもきすることは大幅に減らされることでしょう。

ここからは余談です。
APチェックを通常業務に乗せるまでの道のり
1. APチェックを取り扱っている業者を探す。製造会社に相談したら、すぐに数社の取扱業者さんを教えてくれました。
2. すべての取り扱業者に見積もりをお願いする。同じ試験薬でも、業者によって値段が違います。一番安いところに決めたいのですが、なかなか返答がないので、待ちきれず、最初に回答があった業者に決めました。
3. 電子カルテに「APチェック」を登録する。院内検査なので、結果入力の枠も電子カルテ上に作成する。検査料(105点)とは別に、検査判断料34点(検体が尿であるため)も設定する。
4. スタッフにキットの取り扱い方を説明する。受付には、コストの算定方法を伝える。
5. ブログやフェイスブックでAPキット採用を告知する。

という具合に、たった一つの検査でも、新規に始めようとするとかなりの労力を要します。開院した当初は、この作業の連続だったわけですから、我ながらよく頑張ったなと思います。

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