よもやま話(17) 「部長先生」

勤務医だった頃は、いろんな先生と接することが出来ました。その中で、思いで深い先生をご紹介します。

① 脳神経外科部長(関東の病院・50歳代)
大学の医局を飛び出し、市中病院で若手医師を集めて、「大学病院に負けない」という強い意志でスタッフを集め、教育しておられました。何かの時に、当時研修医だった私にこうおっしゃいました。「人間、けつを割る(=逃げだす)ことが肝心だ。いつまで同じポジションにいては発展性がない。」なぜか今になっても良く覚えています。
② 消化器内科部長(東北の病院・40歳代)
その病院で初めて食道ステント術(食道に金属の筒を入れ込んで、食物が通るようにする)が部長によっておこなわれました。結果、胃からの逆流を助長することになり、余計に具合が悪くなりました。しかし、部長はめげる様子を見せず、毎日、病室に回診に行かれました。部長だからといって何時も成功するとは限りません。でも、部長がうつむいていたのでは、スタッフ全体の士気が下がります。苦境に立たされた時こそ、人間の真価が問われます。
③ 消化器内科部長(関西の病院・50歳代)
その病院では、積極的に内視鏡治療に取り組んでおり、若手の先生達が腕を磨こうと集まっていました。当然、合併症も多く、緊急手術も時々ありました。そんな時、当事者の若手医師が意気消沈していると、「心配するな。責任は全部私が持つから。君は次の症例に全力を注ぎなさい。」と言われました。カッコ良すぎです。なお、この部長が医局のソファーに座って右手を「Vの字」にすると、背後で待機している若手医師が間髪なしにその「Vの字」になった指の間にタバコを挟ませるのがしきたりでした。

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