糖尿病シリーズ(24) GLP-1受容体作動薬

糖尿病の注射といえばインスリン注射でしたが、最近、インスリンとは別の注射薬が開発されました。

小腸にはインクレチンという消化管ホルモンが存在します。食物を食べると、小腸からインクレチンが分泌されます。インクレチンはすい臓に作用してインスリン分泌を増強します。GLP-1はインクレチンのひとつです。これを注射薬にしたものが、「GLP-1受容体作動薬」です。GLP-1受容体作動薬はインクレチンの分解酵素であるDPP-4に分解されにくい構造になっています。
 GLP-1受容体作動薬は低血糖では作用しないため、低血糖を起こしません。ですから、速効型インスリン注射のように注射を打った後に必ず食事をする必要がありませんし、血糖値に応じて投与量を変える必要もありません。毎日、1回、同じ量を注射するだけです。血糖が高くなれば、注射によって増加したインクレチンがインスリン分泌を促しますし、血糖が下がれば、何も作用しません。オートマチックなのです。ですから、原則、血糖測定も投与量の変更も必要ないのです。

 さらに、良いことに、GLP-1受容体作動薬は脳に働いて食欲を低下させるために、この注射を始めると数キログラム体重が減少します。
 インクレチン関連薬には、DPP-4阻害薬という飲み薬もありますが、注射薬のGLP-1受容体作動薬の方がより大きな効果が得られます。
 
これからは、GLP-1受容体作動薬を注射する糖尿病患者さんが増えていく可能性が大きいと思います。

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