糖尿病シリーズ(25) 「インスリン注射とDPP-4阻害薬」

先日、糖尿病の講演を拝聴してきました。血糖降下剤である「DPP-4阻害剤」についてのお話しでした。

食事をすると、小腸から「インクレチン」というホルモンが分泌されます。インクレチンはすい臓に働きかけて、インスリン(血糖を下げるホルモン)分泌を刺激します。このインクレチンはDPP-4という物質によって速やかに分解されてしまいます。「DPP-4阻害薬」によって、インクレチンが分解されないようにすることでインスリンが分泌され血糖が下がるわけです。

講演の中で印象深かったエピソードをひとつご紹介しましょう。

インスリンの注射を打っているにも関わらず、血糖のコントロールが悪い患者さんに、
① DPP-4阻害薬を追加する。
② さらにインスリンの量を増やす。
という2つの治療群に分けて比較したところ、①は血糖が良く下がったけれど、②は血糖が下がらなかったという研究報告でした。
しかも、②は低血糖の頻度が増え危険な上、体重も増えてしまい、糖尿病の治療としては散々な結果であったという結論でした。

やみくもにインスリンの量を増やすのではなく、DPP-4阻害薬を併用することで内因性インスリン分泌が増えて、血糖コントロールが良くなったのでしょう。

1日60単位もインスリンを打っている状態で当院を受診されたのですが、DPP-4阻害剤を追加したことで、インスリンが40単位まで減らすことが出来た方がいらっしゃいますので、とても共感出来ました。

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