ブログで診察(14)   胆のうポリープ

体のチョッとした不調や気になる症状、医師に一度聞いてみたかったと言われたことなどを日々の診療からピックアップしてブログで紹介しています。

illust39941

人間ドックで胆のうポリープを指摘されました。どうしたら良いでしょうか?(40歳代、男性)

【答】まず大きさが10mmより大きいのか、小さいのか、そこがポイントです。

人間ドックで胆のうポリープを指摘されることは良くあることです。「経過を観察してください」とか「専門医にご相談ください」とか当たり障りのないコメントを見かけます。私から、具体的なアドバイスをしましょう。

① 大きさが10mm以下であれば、心配ありません!
エコーの性能が良くなった現在、数ミリのポリープも見つけ出してくれます。しかし、10mm以下であれば、ほとんど良性です。年1回のエコーによるフォローアップで十分です。
10~15mmで少しがんの可能性が出てきます。15mm以上になると、さらに可能性は高くなりますが、それでも、20%程度といったところでしょうか。

② 次に形が大事です。
クビレがあるポリープは良性であることがほとんどですが、フジツボのようにすそ野が広いポリープは要注意です。さらに、エコーで見た時に、ポリープの中が均一でない場合も要注意です。

③ さらなる精密検査は「超音波内視鏡」です。
CT検査やMRI(MRCP)検査もいろいろな情報を得ることができますが、やはり、超音波内視鏡が胆のうポリープの精査に最も必要な検査です。超音波内視鏡は胃カメラの先端に超音波(エコー)が内蔵されています。特殊な検査ですので、どこの病院にもあるわけではありません。胆のうは十二指腸(球部)のすぐ隣にありますので、最も近い場所から胆のうをエコーで観察できるわけです。血液検査(腫瘍マーカー、他)やエコー検査を再検することは無意味です。

④ 手術を急ぐべきではありません。
ボーダーラインの大きさや形で、定期的に検査を勧められた時、「いっそのこと、がんになる前に摘出したほうが良いのでは。」と考える方もいると思います。
しかし、胆のうが無くなると、結構、生活の質が落ちます。まず、脂物を食べると、下痢が必発です。胆石で胆のうが機能していない場合は、胆のうを摘出しても何ら変わりはありません。ですから、胆石の方には積極的に手術を勧めます。しかし、胆のうポリープの方には手術するかどうかは良く考えるように説明しています。

人気ブログランキングへ当院を広く知っていただきたいと思い、ブログランキングに参加することにしました。左のバナーをクリックすると票が入り、ランキングがあがる仕組みです。よろしかったら応援よろしくお願いします。

Leave a Reply


Social Widgets powered by AB-WebLog.com.