
大腸内視鏡 X 用手圧迫
大腸内視鏡検査の際に、スコープがスムーズに挿入出来るように用手圧迫*することは良く知られています。私も、この用手圧迫を、長年、挿入の手助けとして活用してきました。
先日、上行結腸の「Z」型に折れ曲がったひだの裏側にポリープを見つけたのですが、どうしても正面視することが出来ません。透明フード**を装着して再度試みたのですが、やはりポリープの全体像を観察することは出来ませんでした。その時、ふと思いついて、用手圧迫してみたところ、腸管が璧外から圧迫されることで、ポリープの全体像が観察できたのです。まさに、『目から鱗が落ちる』瞬間でした。
用手圧迫が内視鏡治療(ポリープ切除、他)に用いられているか論文を当たってみたのですが、見つかりません。用手圧迫に関する論文は、すべてスコープの挿入の難易度を下げる内容ばかりでした。長年、内視鏡検査に携わってきても、新に気付くことがあるものですね。小さな感動でした。
*用手圧迫法:介助者が腹部の適切な部位を圧迫することで、スコープの挿入がスムーズになります。 **透明フード:スコープの先端に5mm程度の透明な柔らかいプラスチックの円筒を装着することで、手技の可能性が広がります。
