シャルコー(Charcot)の三徴

シャルコー(Charcot)の三徴

シャルコー(Charcot)の三徴とは、主に急性胆管炎で見られる、(1)発熱(悪寒・震えを伴う)、(2)右季肋部痛(右上腹部痛)、(3)黄疸 の3つの症状を呈するものをいいます。緊急性の高い胆道感染症の状態を示す指標であり、この3つに意識障害とショック症状が加わると「レイノルズの五徴」となります。

【患者さん】72才男性。

今朝から悪寒と全身の震えを伴う発熱と上腹部痛を来したため、当院を初診となっています。病歴を取ろうとするのですが、話している内容が二転三転し、今ひとつ要領を得ませんでした(後になって思えば、意識障害の出始めだったかもしれません)。38℃の発熱は認めるものの、ショックバイタルではありませんでした。眼球結膜にわずかに黄染を認めました(総ビリルビン値 3.6mg/dl)。腹部エコー検査では、胆石と、総胆管・肝内胆管の軽度の拡張を認めました。まさに、シャルコーの3徴を呈しており、胆道ドレナージや抗生物質の投与、全身管理を大学病院にお願いしました。

数か月前に直腸がんの手術を受けたばかりだということで、最初、術後イレウス、等を念頭に診察していたのですが、眼球黄染とエコー検査が診断の決め手になりました。