
気持ちが伝わるということ
【概要】70代女性の方です。心窩部痛を主訴に来院されました。8か月で4kgの体重減少もありました。胃カメラは異常無かったので、胃薬で様子見ることを提案したのですが、その時の表情が「納得出来ない、何か原因があるはずだ。」というように感じ取れました。エコー検査に異常は見当たりません。念のために膵臓がんのマーカー(CA19-9)を測定したところ、正常の10倍を示す異常値であったため、大学病院で診てもらうことになりました。大学病院で”膵頭部がん”と診断され、治療が始まりました。
【言いたかったこと】胃の症状があって胃カメラを受けても、異常がないことはたびたびあります。軽めの胃薬を処方することや、「機能性ディスペプシア」と判断し、その治療薬を処方したりします。今回は、患者さんの『そんな通り一遍の診察じゃダメ!』という強い意志を感じました。その圧に押されて、腫瘍マーカーを測定したわけです。患者さんの強い気持ちが伝わって診断にたどり着いたと思いました。
