医療に関する話 「脳卒中」
先日、脳卒中の講演を聴きに行きました。
講師の先生は、以前勤務していた病院の脳神経外科部長先生でした。
脳卒中は人生の晩期に突然発症し、大きな後遺症を残し、本人家族とも悲嘆にくれることの多い病気です。私が研修医の頃は、神経内科の先生は脳卒中の患者さんを診てくれませんでした。「何もすることがないから」というのがその理由でした。しかし、現在では、予防に始まり、超急性期の治療や、血管カテーテルを使っての治療など、実にさまざまな治療が可能となっていました。20年前とは雲泥の差です。
講演の中で「これは皆様に是非お知らせしたい。」と思ったことが２つあります。
① 脳卒中の予防で一番大切なことは『血圧のコントロール』です。それも出来るだけ厳格に下げておいた方がいいです。130/85 mmHg以下を指標にしてください。
② 脳卒中が発症して3時間以内であれば、血栓溶解剤の注射で奇跡的に治る可能性があります。もしもの時は何処で診てもらうか確認しておいたほうがいいでしょう。ちなみに、折尾・中間にお住いの方は福岡新水巻病院が良いでしょう。
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