医療に関する話 「へその話」  尿膜管遺残

写真素材 PIXTA

お腹の診察をする時、必ず、おへそも観察しています。へそにまつわる話を2,3お話しましょう。

① へそのゴマを取ってはいけない?
時々、そう言われる方がおられます。理由は「風邪ひくから」とか「親からの教え」でとかが多いです。そんなことはありません。へそは単なる窪みですから、風呂上りに綿棒でやさしく掃除してください。カチカチに岩みたいになったものはクリニックで取ってあげます。

② へそのガン
へその先と膀胱のてっぺんとは胎生期の遺物である尿膜管でつながっています。尿膜管は索状の結合織で、何も機能はしません。しかし、ごくまれに、ここにガンが発生します。症状はへそから分泌物が出るとか、へそが赤く腫れるとかです。必ずしもへそに変化が出るわけではないので、発見が遅れることが多い厄介な病気です。
私も1人だけこの病気の方を診察した経験があります。ちなみにその方は、へそ自体には異常なく、お腹のレントゲンでへそに一致してリング状の石灰化が写っており、それが、診断のきっかけになりました。早期に見つかったため助かりましたが、へそは無くなりました。

③ 出べそは腸が弱い?
これも迷信だと思います。私も痩せていた頃は出べそでした。過敏性大腸でいつもお腹をこわしていたので、100%信じていました。
腹水が溜まると出べそになります。単に太っただけであれば、出べそになりませんから、腹水なのか太っただけなのかは、へそで判断できます。

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2 Responses to “医療に関する話 「へその話」  尿膜管遺残”

  1. TK Says:

    へそから分泌物が出るようになってちょっと心配になってネットで探したら
    貴クリニックの記事にあたりました。

    がんの可能性があるんですか?
    どう検診したらいいんでしょうか?
    他の原因はないのですか?

    中国に駐在しているのでどうしたらいいか。
    ちょっとあわてております。

    年齢48  男性です。

  2. S.nakano Says:

    TKさんへ:
    一番の可能性はへその炎症ですので、まずは、ゲンタシンなどの抗生物質を塗ってみて下さい。治らない場合は泌尿器科での診察をお勧めします。お大事に。(中野)

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