医療に関する話 「教育講演会」
消化器病についての教育講演会に行ってきました。この講演会は年1回だけの貴重な会です。最先端医療をわかりやすく解説してくださいますので、毎年楽しみにしています。
幾つか記憶に残った事を書きだしてみます。
① 逆流性食道炎
ピロリ菌を除菌したために逆流性食道炎が発病することが問題でした。
しかし、その頻度は5%と低く、軽症であるとのこと。
逆流性食道炎があっても、除菌はしても良いとのことでした。
② 新しい薬の開発で、潰瘍性大腸炎やクローン病の治療法が最近大きく様変わりしました。
良くなる可能性がドンドン広がっていく印象です。
ただし、はっきりと確立した治療法はなく、解っていないことも沢山あります。
③ 今年(平成23年)の秋にC型肝炎の新しい治療薬が使えるようになります。
これまでは治る確率が50%程度であったインターフェロンの効きにくいタイプにでも90%程度治るそうです。
④ 非アルコール性脂肪肝炎
これまでは栄養過多として片付けられていた脂肪肝の中に肝硬変や肝臓がんに進展していく「非アルコール性脂肪肝炎」という病気が隠れていることがわかっています。
内臓脂肪はただの脂肪の塊ではなく、さまざまな内分泌ホルモンを出します。
体に悪いホルモンも幾つかあります。
やっぱり、太らないことが健康の秘訣のようです。
⑤ 大腸がん検診
日本における大腸がんにかかる割合は男性で12人に1人、女性で15人に1人だそうです(国立がんセンター)。かなり高い確率だと思いませんか?便潜血検査を毎年受けましょう。
(講演の中の余談です):アメリカでは胃カメラを受けるのに600ドル(約5万円)、大腸カメラは2,000ドル(約16万円)かかるそうです。かなり高額ですね。
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