「腹痛(その12) 閉鎖孔ヘルニア」

このシリーズも回数を重ねる毎に、だんだん内容が難しくなってきたかもしれません。今回は『閉鎖孔ヘルニア』による腹痛の話です。

ヘルニアというと、小さなお子さんの太ももの付け根がポコンと腫れる「ソケイヘルニア」をイメージされる方が多いと思います。俗に言う『脱腸』ですね。今回、お話しする『閉鎖孔ヘルニア』は骨盤部ヘルニアのひとつです。恥骨と坐骨の間には「閉鎖孔」という丸い空洞があります。その穴を通して腸が大腿の内側に落ち込むヘルニアです。ですから、診察してもヘルニア自体を触れることが出来ません。
急な腹痛で発症しますが、発症した時は、腸はヘルニアの入り口でしめつけられた状態になっており、早急に手術が必要とされます。(足の曲げ伸ばしで治せることもありますので試してみる価値はあります。)
診断にはCT検査が威力を発揮しますが、通常の撮影範囲より広げて足の付け根まで撮影しないと閉鎖孔ヘルニアは写りません。また、そういう目でCT画像を見ないと見落としてしまうようなわずかな変化です。
高齢者の痩せた女性に多いのが特徴です。

強い腹痛なのに、お腹には異常が無い。実は、足の付け根に落ち込んだ腸が腐りかけていて、一刻を争う状態になっている。そんな病気です。医師の的確な判断が要求されます。

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