消化器病と電解質異常(7)

多発性内分泌腫瘍1型症候群

今回もカルシウム(Ca)についてお話しします。
血中のCa濃度は副甲状腺ホルモン(PTH)によって調節されています。副甲状腺は、甲状腺の裏側にある4つの小さな粒状の臓器で総重量はわずか0.1gしかありません。

多発性内分泌腫瘍Ⅰ型症候群(MEN-1)は副甲状腺、すい臓、脳下垂体の3つの臓器に腫瘍が出来る非常に珍しい病気です。

副甲状腺腺腫は高Ca血症を来します。高Ca血症は腎臓にCa結石を作ります。
すい臓腫瘍はガストリンを分泌するガストリノーマが多く報告されています。ガストリンは胃酸分泌を刺激するホルモンですので、ガストリノーマは難治性の胃潰瘍を引き起こします。そのほかにも、VIP(下痢)やインスリン(低血糖)を分泌する腫瘍もあります。
下垂体腫瘍は末端肥大症やプロラクチン分泌をきたします。

日頃から胃潰瘍と尿管結石がある場合は、MEN-1の可能性を考えて血中のCa濃度をチェックするように気をつけていますが、まだ一度もCaが高かったことがありません。

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