診療報酬シリーズ(17)  症状詳記

このシリーズは、開業5年目の私の知識が、母校の新規開業した先生、あるいは、開業を控えている先生のお役にたてればと思い始めました。その対象でない方は読んでも面白くありませんので、予めご了承ください。
img_79551レセプトを審査する方に、診療の内容を正しく理解して頂くために「詳記」を付けることがあります。面倒な作業なのですが、怠ると査定される可能性が高くなります。一度、文章を完成させておけば、何度でも使い回しができますので、面倒がらずに丁寧な説明文を付けることをお勧めします。
思いつくままに、いくつか例を挙げます。

① 胃潰瘍の病名があると、NSAIDsの処方は査定されます。
この組み合わせが禁忌であることは、先生方も良くご存知だと思います。しかし、胃潰瘍で通院中に、風邪薬を希望された場合など、つい処方してしまいます。ところで、逆流性食道炎にNSAIDsは禁忌ではありません。つまり、PPI(またはH2RA)とNSAIDsを同時に処方していても、病名が違えば、査定されたり、されなかったりするわけです。「目からウロコ」でしょう?

② 常用量を超えて処方する場合、詳記が必要です。
【その1】 高脂血症の治療薬のメバロチンですが、常用量は1日10mg(1錠)です。重症の場合は、1日20mgまでの投与が可能です。この「重症の場合は」の文言がミソなのです。20mgを処方する場合は、『重症高脂血症』の病名と詳記が必要です

【その2】 逆流性食道炎に対してタケプロン長期処方する場合、1日15mgが常用量ですが、効果不十分な場合に限って30mgまで増量できます。ですから、30mgを長期に処方する場合は、「15mgでは効果不十分であった」旨の詳記が必要になります

【その3】 DPP-4阻害薬であるジャヌビアの常用量は1日50mgですが、効果不十分であれば、100mgまで増量可能です。しかも、ジャヌビアは薬価が高いので、査定された時はそれなりの覚悟が必要です。100mgを処方する場合は、「50mgでは効果不十分であった」旨の詳記を付けた方が無難です

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