大腸カメラで思う事

大腸カメラはこんな感じです。開業して年が経ちました。勤務医の時から今まで沢山の大腸カメラをおこなってきました。開業してからの大腸カメラは、診察と同時進行であるがゆえに時間の制約があること、患者さんの痛みにより一層気を遣うこと、など勤務医の時とは違ったプレッシャーを感じます。
ここ数年、大腸カメラに対する自分のスタイルというものが、ようやく確立できました。その結果、検査時間が安定するようになりました。検査時間が安定すれば、予定も立てやすくなりますし、スタッフも行動しやすくなります。
大腸カメラを習い始めた若い先生方に、私流の大腸カメラのポイントを説明します

① 硬度可変式カメラの硬さ(0~3)は「」に設定しておきます。左側臥位でカメラを挿入したら、直ぐに仰向けになって頂きます。介助者に下腹部を圧迫してもらいます。この時、S状結腸に沿って、斜めに圧迫します。直腸S状部からS状結腸へ押し込まないで通過できれば、後はかなり楽です。ここは、時間をかけてもいいので、押し込まないで通過できないかやってみる価値があります。

② S状結腸から下行結腸への挿入(SD 移行部)が、大腸カメラの最大の難所です。
深部S状結腸まで挿入した時に、痛みの訴えがあれば、躊躇なく、左側臥位に戻って頂きます。その方が、カメラの自由度が大きくなり、より少ない痛みでカメラが進みます。
プッシュでSD移行部を超えたと感じたら、カメラの先端が抜けないように、カメラのループをストレート化します。大抵、手元は右ひねりになりますが、そうとは限りません。あくまでも、画面を見ながら、先端が抜けてこないように手元操作をおこないます。

③ 下行結腸に入ったら、介助者にヘソを軽く用手圧迫してもらいます。これでカメラが進まなかったら、介助者に両手でS状結腸を挟むように固定してもらいます。

④ 横行結腸から上行結腸へ移行する肝彎曲部が「第の難所」と言って良いでしょう。肝彎曲部に近づいたら、出来るだけ横行結腸のたわみを取り、カメラの硬度を「」にし、介助者にヘソの右横を圧迫してもらいます。ここで、カメラを強く押し進めると、カメラの先端はわみながらも上行結腸にひっかかります。用手圧迫を解除し、上行結腸の管腔を見失わないように、カメラのたわみを取ります。

⑤ 盲腸まで真っ直ぐの場合はそれで良いのですが、上行結腸が「Z字型」にたわんでいる場合があります、必ず、回盲弁や虫垂の開口部を確認してください。

如何だったでしょうか。大腸カメラの手技は人それぞれだと思います。自分のやり方に自信が持てるようになれば、精度の高い、かつ、痛みの少ない、安定した大腸カメラを提供し続けられると思います。

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