ブログで診察(15)  排便困難

体のチョッとした不調や気になる症状、医師に一度聞いてみたかったと言われたことなどを日々の診療からピックアップしてブログで紹介しています。

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【質問】毎日排便はあるのですが、以前のような「スッキリ感」がありません。何とかスッキリ出せるようになる方法は無いでしょうか?(60代 男性)

答え】幾つか試してみる方法があります。
便秘でお悩みの方の7割は、排便困難(なかなか出ない)、硬便によるりきみ、残便感(スッキリ感の欠如)、頻回の便(1回で出きらない)、といった『排便困難症』を訴えておられます。便秘は単に排便回数が少ないというだけではないのです。

【自分で出来ること】
①水分を十分摂る(1日1L以上)。食物繊維をしっかり摂る(目標:1日20g)。
②排便姿勢を前屈みにする(大腿と背中の角度は35度)。脚台を置くと良いでしょう。
③規則正しい生活を送る。毎朝、トイレに行く習慣を付ける(出なくても良い)。
④肛門括約筋を鍛える(トレーニングの方法があります)。

【当院の治療】
お薬は酸化マグネシウム(マグネシウムが水分を腸内に引っ張り込む)かアミティーザ(新薬、小腸に作用します)が基本です。センナ(刺激性下剤:コーラック)は慢性的に使用すると、効き目が悪くなることが指摘されており、非常時のみに使用するように勧めています。坐薬に抵抗の無い方は新レシカルボン坐薬(直腸で二酸化炭素が発生する)を勧めています。アミティーザは、便秘薬としては30年ぶりの新薬です。この薬のおかげで、長年の辛い便秘から解放された方も少なからずいらっしゃいます。

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