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中野胃腸クリニックBLOG» Blog Archive » 胃がん 生検のタイミング

胃がん 生検のタイミング

胃潰瘍のサイクル。胃潰瘍が胃がんに変化することはありません。しかし、一見、胃潰瘍の姿で、生検でも良性と診断された「潰瘍性病変」が、潰瘍がはん痕化した時期にもう一度生検するとがんと診断されることがあります。

70代男性
心窩部痛で胃カメラをおこなったところ、胃の出口付近に潰瘍性病変を認めました。他に、胃の真ん中あたりにも2個潰瘍性病変を認めました。生検結果は胃の出口付近のモノが「グループ2」でした。抗潰瘍薬をか月間飲んでもらった後に、もう一度胃カメラをおこないました。潰瘍は完全に閉じて、瘢痕化していましたが、生検で「グループ5(がん)」と診断されました。手術になりました。ちなみに、他の潰瘍は良性でした。

70代男性
タール便が出たため来院されました。胃カメラでは、胃の真ん中に潰瘍性病変を認めました。生検結果は「グループ2」でした。抗潰瘍薬をか月内服後の胃カメラで、潰瘍はん痕部位からの生検で「グループ5(がん)」と診断されました。手術になりました。

この人の患者さんに回目の生検をおこなったのは、胃潰瘍にしてはやや不自然な形をしていたからです。もちろん、回目の生検で「グループ2」であったことも大きな要因でした。
潰瘍のどの場所を生検したら良いかは医学書に書いてあります。潰瘍の周囲の「土手」の内側がベストです。潰瘍底を生検しても、壊死組織しか取れないので、がんの診断はつきません。

活動期の潰瘍は生検で胃がんの診断がつきにくいことは先輩達から教えてもらってきましたが、なかなか、成書で見つけることが出来ません。
・がん細胞が潰瘍の裏側に潜っている(はん痕化した時にがん細胞が表面で出てくる)。
・炎症が強い時期は、病理診断でがんの診断がつけにくい。
などが主な理由のようです。

最も避けなければいけないことは、最初の生検で「良性」と診断されたことで安心してしまうことです。少しでも「怪しい」と感じたら、潰瘍のはん痕期にもう一度生検をおこなう慎重さが必要です

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