救急搬送

毎日、お疲れ様です!先日、待合室で待っているうちに具合が悪くなってしまい、救急車をお願いする場面がありました。

60代女性
数日前から便秘で、前日の浣腸でもごく少量しか排便出来なかったとのことです。来院され、診察を待っている間に気分不良となり坐っていることが出来なくなりました。血圧は90mmHgまで低下しています。聴診上、腸雑音が聞こえません。エコー検査で腹水は無かったので腹膜炎には至っていないものの『急性腹症』と判断し、大学病院に搬送しました。CT検査の結果、腸管穿孔と診断され、緊急手術が施行されました。

救急搬送になった場合、患者さんの命を救うために迅速にことを進めなければいけません。そのために当院では、マニュアルを作成し、医師と看護師と受付の役割分担を決めています。
院長:救急搬送が必要と判断したら、スタッフに伝える。本人・家族に説明し、搬送先の病院に連絡する。紹介状を作成したら119番通報する。救急隊員が到着したら、状況を説明し、救急車内での全身管理の指示(酸素投与の有無、など)をおこなう。搬送が終わったら、待合室の皆さんに、ご協力に対する感謝の気持ちを伝え診療を再開する。
看護師:バイタルチェックや処置(点滴、など)をおこない、患者さんの不安を少しでも軽減するように寄り添う。救急車に同乗する看護師は患者さんの荷物などを帯同する。
受付:待合室にいる他の患者さんに救急車が来ることを知らせ、驚かせないようにする。待合室の椅子を移動してストレッチャーが通れるスペースを確保する。玄関で救急隊員を処置室まで案内する。時間的余裕があれば、家族に会計を済ませてもらう。紹介状を封筒に入れて、救急車に同乗する看護師に渡す。

当院の工夫
①救急対応に必要な人員が把握出来たら、それ以外のスタッフは通常の業務に戻る。そうすることで、必要以上に他の患者さんを待たせないで済むからです。
②受付は玄関で救急隊員の到着を待ち、ストレッチャーで院内へ入るように促す。そうしないと、救急隊員はストレッチャーを玄関先に置いたまま、担架で患者さんを運び出そうとします。担架を使わないことで人手と時間の大きな節約になりますし、何よりも患者さんご自身がストレッチャーでの移動の方が楽です。
③いくつかの病院名を宛名に書いた封筒をあらかじめ用意しておく。紹介状を入れるだけで済みます。
④救急車に同乗する看護師はタクシーチケットを持っていく。搬送先の病院からクリニックに帰ってくる際に使います。
⑤救急搬送マニュアルを各部署に貼っておき、確認しやすいようにしておく。時々、ミーティングで再確認する。

最初からスムーズに出来ていたわけではありません。痛い思いをして、その都度、次回からそこを改めようとやってきた結果、今のマニュアルになりました。

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