「腹痛(その7) 急性腸炎」

腸に細菌かウイルスが侵入したためにおこる急な腹痛、下痢は誰もが何度となく経験していることと思います。細菌が原因の場合は、いわゆる「食あたり」です。ウイルス性の場合は「お腹の風邪」などと表現されることが多いと思います。
細菌感染の場合、血液検査で白血球が増えます。白血球は幾つかの種類で構成されていますが、細菌感染では好中球の割合が高くなり、白血球全体の90%程度を占めることもあります。
一方、ウイルス感染では白血球は増えません。むしろ下がることもあります。好中球の割合も変化しませんが、リンパ球の割合が多くなります。
この規則を基に腸炎の原因が細菌かウイルスなのか判断し、治療方針を決めます。

細菌性と判断した場合、症状が重かったり、下血を伴っていたり、集団で発生している場合など、原因となった細菌を特定しておくことが大事です。薬を飲み始める前に便の培養検査をおこないます。平成22年の1年間で、便から細菌が検出された方が57名いらっしゃいました。そのうち、病原性大腸菌が48名と最も多く、二番目がキャンピロバクターの8名でした。病原性大腸菌は牛肉に、キャンピロバクターは鶏肉や魚介類についていることが多い細菌です。いずれも、薬(抗菌剤)を飲んで、十分な水分と電解質補給をおこなえば、速やかに治ります。

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