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中野胃腸クリニックBLOG» Blog Archive » 医療に関する話 大腸smがん(3)  ガイドライン

医療に関する話 大腸smがん(3)  ガイドライン

初期の大腸癌は内視鏡治療(ポリープ切除)で完治します。一方、進行した大腸がんは外科的手術が必要です。内視鏡治療か手術か、その境目になるのが「smがん」です。smとは「粘膜下層」という意味です。

smがんが内視鏡治療だけで大丈夫と言えるためには、がんの最深部が粘膜筋板から1,000μm(=1mm)未満であること以外にもいくつかの条件があります(大腸がん治療ガイドライン)。
① 高・中分化型のがんであること(おとなしいがんという意味です)
② 血管やリンパ管へのがんの浸潤がないこと
③ 最深部でのがん細胞の散らばり具合が低いこと

これらの条件をすべて満たせば、smがんであっても、がん細胞のリンパ節転移はほとんどないことが確認されており、内視鏡治療で完結してよいことになっています。しかし、ひとつでも条件を満たさなければ、外科的手術をするべきです。
 
先日、50歳代の患者さんで大腸ポリープ切除をおこなったところ、smがんであることが判明しました。ガイドラインの内視鏡治療の適応条件はすべてクリアしていましたが、ご本人の希望により、追加の外科的手術を受けて頂きました。その結果、意外にも所属リンパ節にがんの転移が1か所見つかったのです。もし、内視鏡治療だけで終了していれば、リンパ節に転移していたがんが数年後には大腸がんの再発を来していたと思います。考えただけでぞっとしました。医学には例外がつきものですね。

結局、内視鏡治療というのは「摘除生検」にしかすぎないのです。完全にがんが取り切れたと思っても、見えない所のことは判らないのです。内視鏡治療を選択した場合は、厳重な経過観察が必要であることを再認識しました。

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