ヘリコバクター・ピロリ シリーズ(6)  「グレーゾーン」

電子顕微鏡で見たピロリ菌!安倍首相が「集団的自衛権」の説明でたびたび使用される「グレーゾーン」という言葉ですが、ヘリコバクターピロリ菌の検査にも「グレーゾーン」があります。

① 血中のヘリコバクターピロリ抗体
抗体が10 U/mL以上あれば、ピロリ菌に感染しています。抗体が10 U/mL未満であれば、感染していません。実は、未感染の99%は抗体が3 U/mL未満ですので、3 U/ml未満であれば、確実に未感染といえますが、3 U/mLから10 U/mLの間は、「グレーゾーン」なのです。未感染と診断されていたとしても、ひょっとしたら、感染している可能性があります。便中のピロリ菌の抗原を調べるなどの他の検査を検討してみても良いかもしれません。

② 尿素呼気試験
除菌の判定に最も信頼性の高い「尿素呼気試験」ですが、2.5 ‰未満を陰性としています(ユービット使用の場合)。つまり、2.5 ‰未満であれば、除菌は成功したと判断し、2.5 ‰以上であれば、除菌失敗と判断します。しかし、遅れて陰性化する例もあるため、5 ‰以下であれば、すぐに「除菌失敗」と判断せずに、判定を保留するべきです。時間をおいて、もう一度判定しなおすことをお勧めします。
2.5~5.0 ‰の範囲は「グレーゾーン」になるわけです。

皆さんも、検査結果をもう一度見直してみてください。「グレーゾーン」の値であれば、要注意です。

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