Archive for the ‘クリニック通信’ Category

大腸カメラ 当院のラインアップ

日曜日, 7 月 25th, 2021

当院の3本の大腸カメラです。当院では3種類の大腸カメラを揃えています。

①CF-H260AI(2本)

標準的なスコープです。すべての方に使えますが、特に成人男性との相性はピッタリです。スコープに適度の硬さがあり(硬度可変式なので更に使い勝手が良いです)、直進性に優れています。スコープの安定性が高いため、ポリープ切除などの処置が安全におこなえます。

②PCF-PQ260I

ズバリ、女性専用です。特に、小柄な方やBMIが20以下のやせ型の方に重宝しています。スコープ経が細く、とても柔らかいのです。直径が細くても、ちゃんと、ポリペクトミーも出来ます。特に威力を発揮するのが、腹部の手術(帝王切開を含め)を受けている方の場合です。手術によって腸が癒着していても、大腸の走行に従って無理を強いることなくスコープを挿入することが可能です。スコープが進み易くなるように看護師さんにお腹を圧迫してもらって楽に検査が出来るように工夫しています。

③PCF-H290I

最近採用した機種です。スコープの太さや硬さは①CF-H260AIと②PCF-PQ260Iの中間的存在です。体格の良い女性や背の高い女性あるいはやせ型の男性に使っています。背の高い方は大腸も長いので、身長でスコープの機種を使い分けています。先端部から20cmほどの場所で腸の曲がりに一致してスコープが屈曲すること(受動湾曲)で、強い屈曲部の通過をスムーズにしてくれます。

このように、当院では、性別、体型(身長とBMI)、腹部の手術歴の有無によって3種類のスコープを使い分けています。大腸内視鏡検査がより安全に、かつ、少ない苦痛で受けてもらえるように準備してお待ちしています。

3次除菌を新しく更新します。

金曜日, 7 月 16th, 2021

ピロリ菌は百害あって一利なし!最近、日本ヘリコバクター学会雑誌に、さらに確実性の高い除菌療法が報告されましたので、当院もその治療を採用することにしました。
当院は、開院以来12年間で14名の方に3次除菌をおこなってきました。そのうち、10名の方が除菌の判定検査(尿素呼気試験もしくは便中ピロリ抗原)を受け、全員除菌できたことを確認しています。
これまでも良い成績を残してこれたのですが、更なる確実性を目指して、新しい3次除菌のメニューに切り替えることにしました。具体的には、ペニシリン(アモリン)2g(分4)をメトロニダゾール(フラジール)500mg(分2)に変更します。
ランソプラゾール(パリエット)40mg(分4)とシタフロキサシン(グレースビット)100mg(分2)はそのまま同じです。
内服期間は、これまでと同じ7日間です。
新しい3次除菌はペニシリンが含まれていないことから、ペニシリンアレルギーのある方の除菌治療としても使用可能です。
なお、3次除菌は保険適応外ですので、全額自己負担となります(料金 6,600円、別途に薬代がかかります)。

開院12周年を迎えました。

日曜日, 7 月 11th, 2021

開院12週年を迎えることが出来ました。今日で開院して12周年になります。これまで、当院をご利用してくださった皆様に心よりお礼申し上げます。

希望と不安が整理出来ないまま、開業に踏み切った12年前が昨日のことのようです。当初は、兎に角、地域の皆様に当院を知ってもらうために、無我夢中でクリニックを運営してきました。「石の上にも3年」「リース契約の終わる6年間まで」「子供達が学校を卒業するまで」と目の前の目標を立てて頑張ってきました。最近、ようやく、落ち着いて仕事が出来るようになったと思います。
しかし、昨年からの新型コロナウイルス感染症で、状況は大きく変わりました。具体的には、内視鏡検査を受ける方が大幅に減り、受診される方も減りました。100年前、世界中で大流行した『スペイン風邪』は当時、人口6,000千万人だった日本で45万人の死者を出し、鎮静化するのに3年を要しています。私は、今回の新型コロナウイルス感染症もそれぐらい、あるいはそれ以上時間がかかることを覚悟しています。そこで、安心して来院してもらうための対策を考えました。

①予約制
医療機関を受診した時にコロナに感染するのではないかという不安を少しでも少なくするために、予約制を取り入れました。1人に15分の枠がありすので、待合室が密になることは極力避けられると思います。

②動線を分ける
発熱のある方には申し訳ないのですが、そうではない方の不安と安全を考慮して、発熱がある方は駐車場(車の中)または、玄関の風除室での診察をおこなっています。PCR検査が必要な方はPCR検査を取り扱っている医療機関を紹介しています。

今年4月からは『協会けんぽ』の健診を始めました。予約制ですので、密になることを気にしないで、健診が受けられます。スタッフ一丸となって、スムーズで正確な健診を提供していく所存です。どうぞ、ご利用ください。
これからも、中野胃腸クリニックをよろしくお願いします。

ホルター心電図 

日曜日, 5 月 16th, 2021

横向いてますね。この度、ホルター心電図を採用しました。タテヨコ4cm程度の小さな器械です。これを24時間、首からかけておくわけです。これまでは、必要な時に、検査会社さんからお借りしていましたが、患者さんの都合と検査会社さんの貸し出しの在庫があるか否かなど、調整が大変でした。これからは、自前のものがあるわけですから、その日から検査を始めることが可能になりました。

APチェック (急性膵炎の迅速診断キット)

金曜日, 2 月 12th, 2021

緑色がすい臓です。重さわずか120gです。
急性膵炎は、血中や尿中の膵酵素が異常に高値であることが診断の決め手になります当院では、アミラーゼ、リパーゼおよびトリプシンといった膵酵素の測定は血液検査会社に依頼していますので、すぐその場では結果が出ません。大抵は翌朝で、特別に急いでもらっても、3時間ぐらいかかります。急性膵炎の治療は早ければ早い方が良いので、いつも、何か良い方法はないものかと思案していました。
この度、わずかな尿で、その場で急性膵炎が診断出来るキット(商品名:APキット)が発売されました。尿中にトリプシノーゲンが検出されれば、急性膵炎です。血中のアミラーゼやリパーゼに異常値が出ることと検出能力に大きな差は認めず、信頼度の高い検査です。早速、当院も採用しました。もう、膵炎かどうかでやきもきすることは大幅に減らされることでしょう。

ここからは余談です。
APチェックを通常業務に乗せるまでの道のり
1. APチェックを取り扱っている業者を探す。製造会社に相談したら、すぐに数社の取扱業者さんを教えてくれました。
2. すべての取り扱業者に見積もりをお願いする。同じ試験薬でも、業者によって値段が違います。一番安いところに決めたいのですが、なかなか返答がないので、待ちきれず、最初に回答があった業者に決めました。
3. 電子カルテに「APチェック」を登録する。院内検査なので、結果入力の枠も電子カルテ上に作成する。検査料(105点)とは別に、検査判断料34点(検体が尿であるため)も設定する。
4. スタッフにキットの取り扱い方を説明する。受付には、コストの算定方法を伝える。
5. ブログやフェイスブックでAPキット採用を告知する。

という具合に、たった一つの検査でも、新規に始めようとするとかなりの労力を要します。開院した当初は、この作業の連続だったわけですから、我ながらよく頑張ったなと思います。

令和2年の診療報告

日曜日, 1 月 3rd, 2021

令和2年は新型コロナウイルス感染症の影響で受診控えが目立ちました。そんな中、多くの方が当クリニックを受診してくださいました。本当にありがとうございました。
当院を知って頂くために、昨年1年間の診療内容をご報告いたします。

1) 内視鏡検査を受けた方が1,916名います。
胃カメラを受けた方 1,056名
大腸カメラを受けた方 860名
『胃ドック』を受けた方 1名

食道がんが見つかった方が3名います。

北九州市の胃がん検診を受けた方が121名います。
胃がんが見つかった方が9名います(最年少33才)。
5mm以下の微小胃がんの方がいます。内視鏡治療で完治しています。

大腸がんが見つかった方が12名います(最年少43才)。
3名の方は粘膜内がんであったため、内視鏡治療で完治しています。
直腸カルチノイドの方がいます。内視鏡治療で完治しています。
大腸ポリープ切除術を受けた方が218名います。

2) ピロリ菌の除菌に成功した方が68名います。
ヘリコバクターピロリ菌に感染している場合、まず1次除菌をおこないます。
1次除菌で菌が消えなかった場合は、2次除菌をおこないます。
1次除菌で菌が消えた方が56名います。
2次除菌で菌が消えた方が12名います。

3) 炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎の方が59名います。
1名の方は生物学的製剤(ヒュミラ)の投与を受けています。
大腸がんを合併した方が1名います。大腸全摘出術が施行されています。
クローン病の方が8名います。
7名の方が生物学的製剤(レミケード6名、ヒュミラ1名)の投与を受けています。
腸型ベーチェット病の方が1名います。

4) 細菌性腸炎
便の培養詳細で細菌が検出された方が13名います。
一番多かったのは、黄色ブドウ球菌(7名)で、次に多かったのが病原性大腸菌(6名)でした。

5) 急性虫垂炎が7名います。
1名は手術になりました。
本来右下腹部にある虫垂が、正中左側にあった方が1名います。

6) 肝臓の病気
B型肝炎に対する抗ウイルス剤(エンテカビル)の投与を受けた方が5名います。
原発性胆汁性胆管炎の方が16名います。
自己免疫性肝炎の方が2名います。

7) 胆道疾患
胆石が見つかった方が24名います(最年少25才)。
5名が手術を受けられました。
総胆管結石の方が2名います。
1名が手術を受けられました。

8) すい臓の病気
すい臓がんに伴う随伴性急性膵炎の方が1名います。
慢性膵炎の方が4名います(アルコール性3名、特発性1名)。
すい臓がんの方が2名います。

9) 糖尿病
インスリン治療を受けた方が2名います。
インクレチン関連薬(DDP-4阻害薬)の投与を受けた方が61名います。
SGLT2阻害薬(余分な糖を尿に排泄する薬)の投与を受けた方が1名います。

10)甲状腺の病気の方が17名います。
甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病) 3名
甲状腺機能低下症(橋本病) 14名

11)禁煙外来を受けた方が11名います。

12)インフルエンザにかかった方が9名います(1月~2月)。
*3月以降はインフルエンザウイルス抗原定性検査を中断しています。

13)24時間心電図を受けた方が5名います。

14)睡眠時無呼吸症候群の検査を受けた方が1名います。
1名が持続陽圧呼吸療法(CPAP)を導入されました。

15)スパイログラフィー(肺年齢測定)を受けた方が1名います。

16)ノロウイルス検査を受けた方が2名います。

17)新型コロナウイルス感染症関連
『帰国者・接触者相談センター』にPCR検査を依頼した方が3名います。
*当院は院内でのPCR検査を実施していません。

18)その他
レンメル症候群、膀胱がん(手術)、起立性低血圧、S状結腸憩室穿孔(手術)、原発性骨腫瘍、ナットクラッカー症候群

新年あけましておめでとうございます。

金曜日, 1 月 1st, 2021

初日の出!今年が皆様にとって良い年でありますようお祈りいたします。

当院は、1月4日(月)より診療を始めます。

どうか、本年もよろしくお願い致します。

令和3年元旦 中野胃腸クリニック

「極細の胃カメラ 採用しました」

金曜日, 12 月 11th, 2020

カメラの先端がわずか5mmの細さです!今年オリンパス社から新発売された、極細の胃カメラを採用しました。直径5.4mmですので、経鼻内視鏡としても使えます。
これまでの経鼻内視鏡は、口から挿入しようとすると、ファイバーが柔らかすぎて上手くいきませんでした。カメラには、ある程度の硬さが必要なのです。ところが、このカメラは、極細にも拘らず、適度な硬さがあり、直進性に優れています。極細なのに画像もとてもきれいです。
胃カメラ検査は、カメラが細い方が楽です。胃カメラ検査を迷っている方には朗報だと思います。

開院11周年を迎えました。

土曜日, 7 月 11th, 2020

11年はあっという間でした。今日、中野胃腸クリニックは開院11周年を迎えることが出来ました。これも、ひとえに、当院をご利用くださっている皆様のおかげです。同時に、クリニックを支えてくれているスタッフ全員に感謝の気持ちを伝えたいと思います。「いつも、いつも、ありがとう。」
現在、新型コロナウイルス感染症で、クリニックは大きな影響を受けています。
飛まつ感染の予防のために受付にアクリル板を設置し、『密』を避けるために診療予約や電話再診を拡充しています。発熱している方は、車中での診療になります。不自由をおかけしますが、皆様が安全に当院を受診して頂けるように考えた結果です。ご理解の程お願い申し上げます。
コロナ禍であっても、これまで以上に熱意を持って診療にあたる所存です。今後とも「中野胃腸クリニック」をどうかよろしくお願いいたします。

令和1年の診療報告

火曜日, 1 月 7th, 2020

令和1年も多くの方に当クリニックを受診して頂きました。
本当にありがとうございました。
当院を知って頂くために、昨年1年間の診療内容をご報告いたします。

1) 内視鏡検査を受けた方が2,209名います。
胃カメラを受けた方 1,259名
大腸カメラを受けた方 951名
『胃ドック』を受けた方 2名

食道がんが見つかった方が1名います。
粘膜上皮(m1)までの早期がんだったため、内視鏡治療で完治しています。
好酸球性食道炎の方が1名います。

北九州市の胃がん検診を受けた方が103名います。
胃がんが見つかった方が6名います。
アニサキス虫体を摘出した方が1名います。
PTP包装シートの誤飲の方が2名います。
内視鏡にフードを装着し、無事に回収しています。
胃粘膜下腫瘍で手術された方が1名います。

大腸がんが見つかった方が14名います。
最年少は36歳の方です。
4名の方は粘膜内がんであったため、内視鏡治療で完治しています。
大腸ポリープ切除術を受けた方が257名います。

2) ピロリ菌の除菌に成功した方が141名います。
ヘリコバクターピロリ菌に感染している場合、まず1次除菌をおこないます。
1次除菌で菌が消えなかった場合は、2次除菌をおこないます。
2次除菌でも菌が消えなかった場合は3次除菌を勧めています。
1次除菌で菌が消えた方が117名います。
2次除菌で菌が消えた方が22名います。
3次除菌で菌が消えた方が1名います。
ペニシリンアレルギーの方の除菌に成功した方が1名います。

3) 炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎の方が65名います。
1名の方は生物学的製剤(ヒュミラ)の投与を受けています。
クローン病の方が8名います。
6名の方が生物学的製剤(レミケード、ヒュミラ)の投与を受けています。
腸型ベーチェット病の方が1名います。

4) 細菌性腸炎
便の培養詳細で細菌が検出された方が24名います。
一番多かったのは、病原性大腸菌(18名)で、次に多かったのが黄色ブドウ球菌(4名)でした。
病原性大腸菌のうち1名はベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌O-157でした。
抗生物質起因性の嫌気性菌クロストリジウム・ディフィシルが検出された方が1名います。

5) 急性虫垂炎が5名います。
4名は手術になりました。

6) 肝臓の病気
B型肝炎に対する抗ウイルス剤(エンテカビル)の投与を受けた方が5名います。
原発性胆汁性胆管炎の方が14名います。
自己免疫性肝炎の方が2名います。

7) 胆道疾患
胆石が見つかった方が29名います。
6名が手術を受けられました。

8) すい臓の病気
胆石性急性膵炎の方が1名います。
慢性膵炎の方が3名います。
すい臓がんの方が3名います。
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の方が2名います。

9) 糖尿病
インスリン治療を受けた方が2名います。
インクレチン関連薬(DDP-4阻害薬)の治療を受けた方が64名います。

10)甲状腺の病気の方が22名います。
甲状腺機能亢進症(バセドウ氏病) 3名
甲状腺機能低下症(橋本病) 19名

11)禁煙外来を受けた方が12名います。

12)インフルエンザにかかった方が58名います。

13)24時間心電図を受けた方が4名います。

14)睡眠時無呼吸症候群の検査を受けた方が8名います。
1名が持続陽圧呼吸療法(CPAP)を導入されました。

15)スパイログラフィー(肺年齢測定)を受けた方が7名います。

16)その他
尿管結石(手術)、絞扼性イレウス(手術)、大腿ヘルニア(手術)、食道裂孔ヘルニア(手術)
線維筋性異形成、原発性アルドステロン症(2名)、シェーグレン症候群、黒内障、副甲状腺機能亢進症


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