Archive for the ‘院長「よもやま話」’ Category

よもやま話(76) 「流行語?「丁寧な」」

木曜日, 3 月 22nd, 2012

最近のニュースを見ていると「ひとつひとつ『丁寧に』説明していく所存です。」などの様に、頻繁に「丁寧」という言葉を耳にします。大抵、困った問題を当事者に何とか納得してもらう場面で政治家が使っているイメージがあります。

 ひるがえって「丁寧な」診療をしているだろうか?自分自身に置き換えて考えてみました。
 例えば、会社の健診で胃透視を受けて異常を指摘され、当院に精密検査に来られた患者さんの場合です。胃カメラを受けて頂いたところ、異常が認められませんでした。
「異常なかったですよ。良かったですね。」これだけでも十分結果は伝わりますよね。しかし、胃カメラを受けるために使った時間、費用、精神的あるいは肉体的苦痛、などを考えれば、これでは申しわけありません。結果がどうであれ、その検査に要した患者さんの労力に見合う説明をすることが、私の考える「丁寧な」診療です。

 ところで、ニュースで見かける「丁寧な」説明というくだりですが、何となく、その該当者の理解力が不足している、感情的になっている、などの印象を受けますが、皆さんはどうですか?

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よもやま話(75) 「産婆さんとの60年ぶりの再会」

水曜日, 2 月 22nd, 2012

先日、ひょんなことで兄貴を取り上げてくれた産婆さんにお会いしました。94歳と話されていたと思います。60歳になる兄貴が「一回り大きくなりました。」と挨拶しました。一回りどころか、生まれた時と比べたら30倍ぐらい大きくなっているわけで、関西人は「何かボケとこ。」と思ってしまう性分なのでしょうね。産婆さんにしても兄貴にしても60年の間にはそれぞれに深い人生があったわけで、当事者でない私も「スゴイ再会だな」と感心しました。

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よもやま話(74) 「草魂」

日曜日, 1 月 22nd, 2012

クリニックの駐車場の芝生に生えた雑草を引いていると、実にいろいろな雑草に出会います。まさに、『草魂』(注釈)を感じながら、草取りをしています。

① 地面にへばりつくように生えるタイプ。
  根もしっかり張っていて、力勝負で抜くことになります。
② か細い葉っぱがチョコッとあるだけで、引き抜こうとすると、あっさり根元でちぎれるタイプ。
  しかし、土の中には予想を遥かに超える茎(球根)が発達しています。
③ スラッと伸びていて、キレイな花を咲かせるタイプ。
  間違ってここに花を植えたかな?と思わせ、引き抜くことを一瞬ためらいます。
④ 姿かたちが芝生にそっくりなタイプ。
  しかし、良く見ると、周囲の芝生と連続性がなく、雑草であることが分ります。

先日、芝生の一部を「竜のひげ」に植え変えました。しばらくすると、「竜のひげ」そっくりの雑草が、「竜のひげ」に並んで生えていました。芝生を植えていた時には生えていなかったのですが。

ある時、背の高い雑草が沢山生えました。目立つので全部引き抜きました。すると、今度は、地面にへばりつく様な雑草が一面に生えました。

雑草と知恵比べしているような錯覚に陥ります。

しかし、どんな雑草もこの道具があれば、根こそぎ引き抜けます。雑草の根元に突き刺して、90度ぐらい回転させます。周囲の芝生も痛めず、雑草だけ取れます。お薦めです。

(注釈)草魂:近鉄バファッローズのピッチャー鈴木選手の座右の銘です。「雑草のような根性を持つ」という意味の造語です。

 

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よもやま話(73) 「ニューヨークの救急事情」

水曜日, 1 月 11th, 2012

横浜救命救急士会HPより身内の者がニューヨークでお腹が痛くなり、救急車を呼んだ時の話です。

電話911で救急車は直ぐに来てくれて救急病院(ER)に運んでくれましたが、まず救急車の隊員が確認したことは、病状ではなく、「契約している保険会社があるか」ということ、「あとで救急車の代金の請求が送付されるが、必ず支払うと約束するためにサインがいること」の説明をされたそうです。
お腹が痛くて意識がもうろうとする中、やっと救急外来に運ばれたものの、3時間程待たされました。救急車で来たからといって、無条件で直ぐに診察をおこなうわけではないようです。
きっと、トリアージ(注)を受けた際に、『生命の危険性なし』と判断されたのでしょうね。シビレを切らして受付に、「あとどれくらい待てば診てくれるのか」と尋ねると、「何時になるか分らない。」というつれない返事。日本人は、比較的症状(痛み等)を強く訴えない傾向があるようで、重症でも軽症と判断されて診察が遅らされてしまうこともあるようです。
911で救急車をお願いした場合、搬入先の病院を自分で選ぶことはできません。行く病院を指定する場合は、タクシーで行くか、指定先の病院の救急車を呼びます。会員制の緊急移送を行う民間会社もあるようです。

順番を待っている間にお腹の痛みも少し軽くなったので、診察を受けないまま家に帰ったそうです。

後日、救急車を利用した請求書がきたのですが、その額が約5万円だったそうです。

そういえば、アメリカの医療ドラマ「ER(救命救急室)」でも、救急外来に人が溢れ、「いつまで待たせる気だ!」って怒号が飛ぶシーンが度々ありました。医師も含めスタッフは常にフル回転で働いており、これ以上効率良くするのは無理という状況なので、軽症の人が待たされるのはやむを得ないのです。

日本では度々「たらい回し」が問題になります。実際は、救急車が患者さんを乗せたまま、搬送先の病院が見つからず、現場から動き出せない状況を何故か「たらい回し」と表現します。救急車が次々と病院を訪ねて回るわけではありません。

(注)トリアージ:多数の救急患者を同時に診る時に、優先順位を決めること。早く処置を施さないと生命に関わると判断された人から診療をおこなう。

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よもやま話(72) 「数字の不思議」

木曜日, 12 月 22nd, 2011

クリニックに来院される方の週毎の集計をおこなっているのですが、最近、「237人」が3週続きました。「236」でも「238」でもないのです。ピタリ「237」が続きました。

毎月の大腸カメラの検査数が3ヶ月連続で「63」でした。予約以外にも飛び入りもありますし、急なキャンセルもあります。「63」に合わせようと思ってもなかなか出来ません。

どちらも単なる偶然なのでしょうが、不思議です。

そういえば、先月の胃カメラの件数が「108」でした。「108」といえば『煩悩の数』ですよね。これもまた何か意味があるのかも。

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よもやま話(71) 「臨床研究」

金曜日, 12 月 2nd, 2011

勤務医だった頃、救急車で運ばれてくる患者さんが助かる場合と助からない場合の違いを、ある病態について調べていた時のことです。

膨大な臨床データをパソコンに入力し、何か違いがあるはずだと、あれこれ調べていました。例えば、助かったグループの年齢と助からなかったグループの年齢を統計ソフトに入力し、2群間で有意差が出るか検討してみます。その結果、年齢に差は出ませんでした。では、血圧はどうか?血液検査ではどうか?こういった作業を根気よく繰り返していきます。

入院時の条件では違いを見出せなかったので、入院後の経過で「何か違いがないか」さらに検討を続けました。
調べていくうちに、12時間後の血液中のpHに有意な差があることを見つけました。助かる人はpHが正常値に戻り、助からなかった人は正常値に戻らないままでした。

2群間で有意差を検定するためには、助かったグループの正常値に戻ったデータと助からなかったグループの異常値のデータの両方が揃っていなければ比較出来ません。どちらが欠けても、比較できないのです。

一般に、正常値のデータは揃いにくいものです。正常と予想される場合は検査しなかったり、一度正常値であれば、それ以降は繰り返し検査しないからです。ましてや、入院12時間後というのは、大抵、深夜になっています。

この貴重なデータを揃えてくれた研修医の皆さんには心から感謝しています。集中治療室で不眠不休の治療にあたってくれたわけですから。

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よもやま話(70) 「内視鏡専門医の更新」

月曜日, 11 月 21st, 2011

jges今年は5年毎に来る内視鏡専門医の更新の年でした。学会に参加して貯めていたポイントを申請する手続きをしなければいけません。
今年中に済ませればいいと考えていたのですが、更新の案内をよく読んでみると、6月に締め切っており、既に半年近く過ぎているではありませんか!
案内書は随分前に届いていたのですが、今年から、申請書を内視鏡学会のホームページからダウンロードしなければいけなくなったので、「面倒だな。」と思い後回しにしてしまっていました。

「期限を過ぎたものは受け付けません。」と書いてあったのですが、恐る恐る事務局に電話すると、快く「いいですよ。」との返事を頂き、ホッとした次第です。

また、5年後に慌てないように、肝(きも)に銘じておかなければいけません。それにしても、月日の経つのは早いですね。この前、更新したした様な気がするのですが。

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よもやま話(69) 発見!大学病院(2) フォトセンター 

火曜日, 10 月 18th, 2011

産業医科大学病院大学病院というと、外来、病棟、手術室、などがイメージされると思うのですが、皆さんが知らない場所をご案内します。

21世紀になる前の話です。当時はまだ「デジカメ」が世の中に存在しておらず、カメラはフィルムで撮るものでした。フォトセンターは医学関連の写真撮影の部署です。ですから、時には患者さんご本人に来て頂いて、写真を撮ることもありました(出来上がりには、目線に黒いマークをつけます)。便から出て来た何メートルもある条虫や、試験管に入れた腹水や、胆石や、いろいろなものを写真に撮ってもらいました。これらの写真は、医学生の授業や学会発表の時のスライドとして使いました。

 フォトセンターは病棟からも研究棟からも遠いところにあったうえに、受付時間は午前11時まで、出来上がりは1週間後という殿様商売でした。今じゃ、自分のデジカメで写真を撮って「パワポ (power point) 」に「コピペ(コピー・ペースト)」してUSBメモリにデータを入れておけば、手ぶらで学会発表に行けます。フォトセンターは必要のない時代になりました。

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よもやま話(68) 発見!大学病院(1)  実験工作室 

水曜日, 10 月 5th, 2011

産業医科大学病院大学病院というと、外来、病棟、手術室、などがイメージされると思うのですが、皆さんが知らない場所をご案内します。

それは研究棟の地下1階にありました。おじさんが一人で受け付けもしていました。ですから、作業中はなかなか話しかけにくいのです。
 ここでは、研究に使う器機をオーダーメイドで作ってくれる部署です。いろんな機械が「所狭し」と並べてありました。また、さまざまな材質の資材が無造作に置いてありました。

ラットが一方向を向いたたまま、方向転換が出来ないゲージを作ってもらいに訪れました。実験用に処置したラットは首には点滴がつながっていますし、お腹にはすい液がモニター出来るチューブがぶら下がっています。このラットがこれらのチューブを噛み切らないように顔が自由に動けない、ラットの身体にフィットしたゲージが必要です。用意してきた大まかなイメージの絵を見せて、「こんなゲージを10個ほど作ってください。」と頼みました。ラットの大きさによって締め付け具合の微調整が効き、えさを食べたりや水が飲め、糞尿は床下の受け皿に落ちるようにしてもらいました。

このゲージを使って動物実験を重ねたわけですが、いまでは、こういった生体実験は動物愛護協会から非難され、論文も審査で受理されにくくなっています。

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よもやま話(67) 「Dr.House と ドクターG」

火曜日, 9 月 27th, 2011

「ドクターハウス」は総合診療医Dr. Houseが難解な病気を次々に解決していくアメリカのドラマです。Dr.Houseは患者の症状から、いろんな病名をあげ、検査し特定していきます。「正しい診断をくだすことが如何に難しいか」ということがテーマになっています。レンタルCD屋さんにシーズン5まで揃っています。

神の手を持つ脳外科医(あるいは心臓外科医)の特集やドラマが多い半面、こういった病気を診断することに注目した番組もまた医師としてのダイナミックな一面ですよね。腕で勝負する外科医に対して知能で勝負する内科医という感じです。
Dr.Houseには若手の部下が3人います。Houseと部下の対話形式でストリーは進みます。ドラマを見ていて、Houseより先に診断することは不可能です。

NHKの番組「ドクターG」の「G」はGeneral のGです。何でも診る総合診療医という意味です。毎回、違うスーパードクターと4人の優秀な研修医の対話形式で話が進みます。考えられる病名をホワイトボードに書いていく手法は「ドクターハウス」のパクリですね。この番組に出てくるスーパードクターは本当に尊敬します。救急医療を専門にしている先生が多く、その豊富な知識と推察力に感銘します。加えて、研修医の優秀なこと。日本の医療の未来は明るいです!(毎回、必ず最後に1人正解者が出るのですが、まさか、やらせではないでしょうね。)

【余談】Dr.Houseの3人の部下は、良いとこ取りの白人、直ぐに対立する黒人、しっかり者の女性で構成されています。きっと、アメリカではこういうタイプの人間が多いのでしょうね。この女医さん、とっても美しい方です。Houseにいびられていると、「頑張れ!」と応援したくなります。

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