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中野胃腸クリニックBLOG » ヘリコバクターピロリ

Archive for the ‘ヘリコバクターピロリ’ Category

ヘリコバクターピロリ菌シリーズ(3) 除菌に関するいくつかの誤解

月曜日, 2 月 17th, 2014

e38394e383ade383aae88f8cefbc92efbc88e99bbbe9a195efbc89①ピロリ菌の除菌により萎縮性胃炎も治る(間違いです)。
ある程度進んでしまった萎縮性胃炎は除菌しても治りません。ごく軽度の変化ならば、回復の可能性がありますので、除菌は早ければ早いほど良いと言えます。
除菌する時期が1年違うだけで、その後の胃がんの発生率に差が出たという報告もあります。

②除菌すれば、胃がんにならない(間違いです)。
除菌は完全に胃がんを予防するものではありません。除菌後に胃がんが発生することは時々あります。50歳までに除菌すれば、90%以上の確率で胃がんが予防でします。70才以上でも、40~70%の確率で胃がんが予防できます。
除菌しても、胃カメラによる定期的な観察が必要です。

③萎縮性胃炎はあるけど、ピロリ菌はいないので、心配ない(間違いです)。
ピロリ菌に長く感染した結果、萎縮性胃炎がすすみ、胃の粘膜は「腸上皮化生」という変化を来します。胃の粘膜が腸の粘膜のような形態に変わってくるのです。ピロリ菌は胃の粘膜にしか住めないので、腸上皮化生を起こした胃では生きていけません。自然消滅してしまうのです。この時期にピロリ感染の検査を受ければ、当然、「ピロリ菌に感染していない」と判断されます。しかし、過去何十年にもわたってピロリ菌に感染していたわけで、最も胃がんのリスクが高いと言えるでしょう。
胃がんのリスクは萎縮性胃炎とピロリ菌感染の両面から判断するべきです。

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ヘリコバクターピロリ菌シリーズ(2)

土曜日, 2 月 1st, 2014

当院の除菌療法 ―平成25年診療報告から―

ピロリ菌 発見!平成25年2月に萎縮性胃炎を有するヘリコバクターピロリ菌の除菌療法が保険適応になったことを契機に、除菌を受ける方が増えました。当院で除菌治療を受けた方が、平成24年の104人に対して平成25年には190人とほぼに増えました。

1次除菌でヘリコバクターピロリ菌が消えた方、2次除菌で菌が消えた方、2次除菌でも菌が消えなかった方の比率は、73%24%3%でした(平成25年)。平成24年の比率が、78%20%2%でしたので、平成25年は1次除菌での成功率が少し低下してきているようです。これは、全国的にも同じ傾向が指摘されています。また、2次除菌でも除菌されなかった方の比率が上がってきていています。この方々については、3次除菌が実施されるまで保留ということで了解して頂いています。

なお、3次除菌については、保険適応は無いものの、有効な除菌療法が幾つか名乗りを上げています。一番奏功率が高いのはシタフロキサンとアモキシリンとPPIの3剤併用です。

当院では、除菌療法を始める前に、1次除菌の成功率が意外に低いこと2次除菌まで頑張れば95%以上の確率で除菌が成功することをお伝えしています。そうすることで、除菌治療の途中で挫折する方を減らせると思います。

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ヘリコバクターピロリ菌シリーズ(1)

月曜日, 1 月 27th, 2014

胃がんは40年後にまれな病気になります!

ピロリ菌 発見!ヘリコバクターピロリ菌の感染が胃がんの大きな要因であることが明らかになりました。胃がん患者のうち、ピロリ菌感染のない胃がん患者は1%以下です。99%がピロリ菌感染に関わっています。平成25年に厚生労働省は胃・十二指腸潰瘍患者さんに限定していた除菌療法の対象を、萎縮性胃炎にまで拡大しました(胃カメラを受けることが条件です)。

つい20年前までは、50歳以上のピロリ菌感染率は80%以上ありましたが、現在では50%以下に低下しています。さらに、6~8歳の感染率は3%程度です。ピロリ菌はほとんどが5歳頃までに感染しますので、この子供さん達が胃がんを心配する年齢、すなわち、40年後には、胃がんは非常にめずらしい病気になると予想されています。

今、私達は何をするべきでしょうか?
まず、自分がピロリ菌に感染しているのかいないのかハッキリさせるべきです。もし、感染していれば、除菌し、将来胃がんになるリスクを回避することが重要です。さらに、お子さんやお孫さんのピロリ菌感染も調べることをお勧めします。

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クリニック通信(67)ヘリコバクター・ピロリ感染の治療について

土曜日, 3 月 16th, 2013

胃がんや胃潰瘍の一つの原因とされ、悪者扱いされているピロリ菌。
これまでは「胃潰瘍」という診断がなければ、保険適用での除菌はできませんでした。
今年から、ピロリ菌に感染している胃炎の患者さんに、保険適用での除菌ができるようになりました。
日本人に多い胃がんが、この保険適応で激減するのではと予測されています。
ピロリ菌の感染は、主に子どもの頃、親が噛み砕いたものを子どもに与えたことが原因のようです。
ネット社会の現代においては、知識を持っている親も多く(虫歯菌も口移しで子どもに感染するなど)、ピロリ菌に感染している子どもは少ないようですが、50代以上の感染率は80%を超えるとされています。

では、どうしたらピロリ菌に感染しているのか調べられ、

どのような方法で除菌できるのか?

胃カメラを受け、胃の粘膜を採取します。(胃カメラは必須です。)
検査後1時間ほどで判定がでます。
ピロリ菌に感染していれば、除菌に進みます。
薬を1日2回、7日間飲みます。
4週間以上経過した後に、除菌できたかどうかを尿素呼気試験(吐く息での検査)します。
万が一除菌できていなかった場合、お薬を変えて二次除菌を行います。
二次除菌まで進んで、除菌できる確率は95%程度です。
中野胃腸クリニックでは、保険適応される前から、自由診療でピロリ菌の除菌を呼びかけ、ピロリ菌の除菌に力を入れてきました。
しかし、保険適応ではないため、どうしても検査やお薬の金額は高くなってしまいます。
今まで、自由診療でしか対応できなかった患者さんに、これからは積極的に除菌を勧めることができます。
少しでも多くの患者さんと出会い、日本人の胃がん患者さんが減ることに貢献できると自負しています。

高齢の方に多いピロリ菌ですが、若い方でも感染している場合、胃がんになる確率が高くなります。
若い人は、なかなか病院に行きません。一方、若い人のがんは進行が早いことがあります。
社会人として巣立つ前に、検査を勧められるのも親の愛情の一つではないでしょうか。

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ブログで診察(9)  ピロリ除菌による胃がん予防

金曜日, 1 月 25th, 2013

体のチョッとした不調や気になる症状、医師に一度聞いてみたかったと言われたことなどを日々の診療からピックアップしてブログで紹介しています。

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【質問】 人間ドックでピロリ菌感染を指摘されました。何歳までに除菌すれば良いですか?(30歳男性)

【答】早ければ早いほど良いです。

ピロリ菌に感染していると胃がんになり易いことは明白です。除菌することで胃がんのリスクが下がることも分っています。『何歳までに除菌すれば、胃がんが予防できるか?』それは、偉い先生方が臨床研究中です。結果が出るまでには20年、30年かかるかもしれません。そんな結果を待つよりも、さっさと除菌する方が賢明です。

1つの胃がん細胞が発生して胃がんが形成されるのに4~20年かかります。胃がんは50歳代から急に多くなります。逆算すると、30歳までに除菌しておくと、かなり安心でしょう。
一方、高齢の方でも、除菌することで胃がんの発生が減ることが証明されていますので、除菌に年齢制限はありません。

お子さんの進学、就職を機にピロリ菌感染の有無を調べてあげるのも親の愛情表現のひとつと思います。

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ブログで診察(8) ヘリコバクターピロリ菌の感染ルート

水曜日, 10 月 24th, 2012

体のチョッとした不調や気になる症状、医師に一度聞いてみたかったと言われたことなどを日々の診療からピックアップしてブログで紹介しています。

illust39941【質問】ヘリコバクターピロリ菌はどうやってうつるのですか?

【答】親から子供、ペットから子供などが考えられています。

胃潰瘍や胃がんの原因であるヘリコバクターピロリ感染は幼少期に母親あるいは父親からの経口感染が主な感染ルートといわれています。

5~8歳頃までは胃酸が十分出ていないため、その時期にピロリ菌を飲み込むと、そのまま胃に定着すると考えられています。「離乳食を親が噛んで与える」ことがピロリ菌感染の一因と考えられています。

しかし、両親にピロリ菌感染がないお子さんにピロリ菌の感染が認められることもありますので、親から子供以外の感染ルートもありそうです。最近はペットも感染の一因になっていると言われています。動物から人、あるいは人から動物にピロリ菌が感染することが指摘されています。小さなお子さんが、犬に顔をペロペロ舐めてもらうのは微笑ましいですが、危険性も持っているようです。

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医療に関する話 ABC検診(胃がん検診)

月曜日, 7 月 23rd, 2012

これまで、胃がんの検診は胃透視か胃カメラでしたが、

血液検査だけで胃がんにかかりやすい人を拾い上げようとする検診が「ABC検診」です。

ペプシノゲンは胃粘膜で作られますが、胃の萎縮(老化)が進むと、産生が低下します。血液中のペプシノゲンⅠが基準値以下で、かつ、ペプシノゲンⅠ/Ⅱ比が基準以下の場合をペプシノゲン陽性と表現します。つまり、胃粘膜の萎縮の強い人達です。

さらに、血液中のヘリコバクターピロリ抗体が陽性か陰性で組み合わせると、
A群:ペプシノゲン(-)でピロリ菌も(-)のグループ
B群:ペプシノゲン(-)でピロリ菌は(+)のグループ
C群:ペプシノゲン(+)でピロリ菌は(+)のグループ

D群:ペプシノゲン(+)でピロリ菌は(-)のグループ

の4つのグループに分けます。そうすると、A群からはほとんど胃がんが見つからないのに対して、C群やD群からは高頻度に胃がんが見つかることが分りました。最も頻度が高いD群では1年間に80人に1人の割合で胃がんが発生しています。B群はピロリ菌には感染したけれど、ほとんど胃炎が起こらなかった人達です。

ところで、D群のペプシノゲン(+)でピロリ(-)という場合を説明しましょう。ペプシノゲン(+)で胃の萎縮がどんどん進むと、胃粘膜が腸粘膜化します(腸上皮化生)。腸上皮ではピロリ菌は生きていけないので、自然にピロリ菌感染が消えてしまいます。その結果、ペプシノゲン(+)でピロリ菌(-)という組み合わせが出てくるのです。(面白いですね。)

現在のように、ある年齢になったら、全員が胃透視を受けるのではなく、C群やD群の人達だけに積極的に胃カメラを受けてもらえば、効率的に胃がんが見つかるわけです。

A群の方は、胃カメラによる定期的検査は不要と考えても良いでしょう。
B群の方は3~4年毎に胃カメラを受ければ十分です。
C群やD群の方は、出来れば毎年胃カメラを受けた方が良いでしょう。

まず、自分がA,B,C,Dのどのグループなのかを知ることが必要です。そして、B群とC群の方は、積極的に除菌治療を受けることをお勧めします。

このABC検診、実は10年以上も前にその有用性が発表されていますが、なかなか普及しません。現在、東京都足立区など一部の自治体ではこのABC検診を採用し、成果を出しています。

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